退職した後でも労災保険の支給を受けられるのか?
Q.現在,労災保険の支給を受けていますが、
会社を退職した後にも引き続き受給できますか?
会社を退職した後にも引き続き労災保険の支給を受けることができます(労災保険法12条の5第1項)。
仕事が原因で負傷してしまい、労災保険の療養補償給付を利用して治療をしていたところ、治療の途中で会社を退職しても、引き続き、労災保険の療養補償給付を利用して治療を続けることができます。
仕事が原因で負傷してしまい、会社を休業して、労災保険の休業補償給付を受給していたところ、会社を退職した場合、次の要件を満たす場合には、引き続き休業補償給付を受給することができます。
①仕事が原因による傷病のために療養していること
②療養のため労働することができないこと
③そのために賃金をうけていないこと
会社を退職した後、別の会社に就職した場合、③の要件を満たさなくなりますので、休業補償給付を受給することはできなくなります。
会社を退職しても、治療を継続しているため働けなくて、そのまま就職せずにいたのであれば、休業補償給付を引き続き受給することができます。
また、会社に在籍してきたときに、労災申請をしていなかったけれども、会社を退職した後に労災申請をすることも可能です。
その場合には、消滅時効に気をつけてください。
弁護士による労働災害の相談実施中!
弁護士法人金沢合同法律事務所では、初回相談無料となっております。
まずは弁護士にご相談いただき、ご自身の状況や今後の動きについて一緒に考えていきましょう。
労働災害に強い弁護士が、あなたの抱えている不安を解消し、明るい未来を切り拓きます。
- 労災で後遺障害14級と認定された時、もらえる金額はいくら?【弁護士が解説】
- 労災事故による入院費用は自己負担なのか?【弁護士が解説】
- 化学物質による労働災害に巻き込まれた時の対処法【弁護士が解説】
- クレーンの労災事故に巻き込まれた時の対処法【弁護士が解説】
- 製造業における労働災害の対処法【弁護士が解説】
- 職場の騒音で難聴になった場合、労災と認定されるのか?【弁護士が解説】
- フォークリフトの労災事故にまきこまれた時の対処法【弁護士が解説】
- 運送業における労災事故の対処法【弁護士が解説】
- 建設現場で労災事故にまきこまれた時の対処法【弁護士が解説】
- 食品加工用機械で指を切断した労災事故について会社に対して損害賠償請求できるのか?【弁護士が解説】